どうも僕は『テイク』するのがとっても苦手というか、

きっと下手なんだろう。


最近ちょっと時間が出来て、自分が苦手なことって

なんだろうと考えていると、浮かび上がってきたこと。


僕はいつでもどこでも『僕にできること』を無意識に

探している。それは仕事でも恋愛でも変わらない。

裏表がないという意味で、僕はいつでもどこでも

自然と僕のスタイルを貫いている。


今まで僕は自分でギブとテイクがちゃんとセットで

できていると思っていた。いや、思い込ませていた、

というのが正しいのかもしれない。


でも、年を重ねて色々な経験をする中で、僕は

どうもちゃんとギブとテイクができていない、というか

ギブができても、ちゃんとテイクができてないから

生まれている距離というものに気が付いた。


そう。

僕がいつも何かに関わるときに、どんなにその

中心的な役割を務めていたとしても、自分の役割

というものをどこか決めつけて、最終的にそれが

メジャーになる頃にはフェードアウトする、そんな

繰り返しは僕が『ギブ』できる余力を残している

間に、せっかく楽しいことや素晴らしいことを

始める人の背中を押しているのに、みんなの

やる気をそぐような疲れた顔を見せずに頑張れる

タイミングをいつも自分で計っていただけなんだ、

見方を変えたらそんな自分の心の内が見えて

きた。


自分がギブする中で、疲れ切ってもうギブする

エネルギーが枯れてしまう前にフェードアウトして

いるから、『笑顔』で温かい気持ちで背中を押せる。

自分にできることをしっかり見極めて行動している

という見方もできるんだけど、ここ数年何をしていても、

どんなに盛り上がっても心のどこかにもうひとりの

すごく冷静に、いや『冷めた』自分が存在している

と感じたのは、僕自身がまた僕自身という人間と

語る幅が広がったからなのかもしれない。



恋ができなくなったのもきっとここに原因がある

んだろうな。ただ、このテイクもちゃんとできる自分

になることが、僕に与えられた大きな課題。


この課題をクリアしないと、きっと僕が今目の前に

している大きな大きな壁を越えて、また次の世界に

進んでいくことはできないんだろう。